【新聞掲載情報】ABCが中日新聞で特集されました
メディア・プレスリリースABCの相談件数が増加し、評価が高まっているとして、中日新聞(6月26日朝刊西三河版)で「ABCの挑戦 オンリーワンの中小企業支援を」と題し、特集記事が掲載されました。同特集は複数回の掲載が予定されおり、今回の記事はその1回目となります。
【中日新聞6月26日朝刊西三河版より】
ABCの挑戦 オンリーワンの中小企業支援を (上)チーム力
強み引き出す「厳しさ」
中小企業や店舗、起業家に向けて経営課題の相談や解決、サポートを行う安城市の「安城ビジネスコンシェルジュ(ABC)」の評価が高まっている。設立は二〇一七年十月。当初の相談目標件数は月六十件だったが、平均二百三十件を超える相談が殺到し、予約が取りづらい状況が生まれている。経営者らは何を求め、期待してABCの扉をたたいているのかー。
「うちは、超一流の専門家たちが、チームで支援しているのが一番の特徴です」。ABCを率いるチーフコーディネーターの二村康輝さん(三九)が胸を張った。
専門家は現役の金融マンや中小企業診断士、ウェブプランナー、料理研究家、シニアソムリエら九人。さらに工業、商業に精通するコーディネーター三人が、専門家と相談者の橋渡し役として実際に事業所を訪れて現状を確認するなど、細かな支援体制を持ち味にしている。
全体会議を月一~二回開き、それぞれが支援状況や課題を持ち寄り、全員で検討を重ねる。専門家もコーディネーターも、あいまいな発言をすると厳しく追及される。「一人でも手を抜けば本当の支援はできない」というのが共通認識だ。
自身に厳しい専門家たちは相談者への要求も甘くない。相談者が「鬼」と評するのが「百本ノック」。自身の強み百個を書き出す課題だ。十や二十個挙げた程度では、似たり寄ったり。「百個考えるからこそ、自分たちの強みや魅力が見えてくる」とのABC側の思いが伝わると、五百個を超えるボールを打ち返してくる経営者もいる。
経営状況や事業内容などから「今はその時ではない」と、起業や挑戦を思いとどまるように助言することもある。「夢に向かって頑張ろうとしているのに」と落ち込む相談者を見るのは何よりつらい。「経営支援は勇気を与えること」とする一方で「私たちが相手にしているのは大切な人生そのもの。目新しさだけを狙うような、その場しのぎの支援では意味がない」と二村さんが言う。
強みや目標が見えると、具体的な支援が始まる。ありきたりなことで、百年続く企業は育たない。アドバイスは時に、相談者の意表を突く。
(四方さつき)